「ゴロは打たない!」名打者が伸ばす未来への可能性
そして野手最後のメニューはバッティング。ここでは宮本さんが自らバットを持った。
プロ通算2133安打を打った大打者から教えを受けられるまたとない機会。宮本さんも子どもたちとコミュニケーションを取りながら解説し、初めにこう”断言”した。
「みんな”ゴロを打て”って言われない?ゴロなんて打たない!みんなホームラン打ちたいでしょ?そしたら上に打ってかないと。ライナーとかフライとか打たないとホームラン打てるバッティングにはならないよ」

途中、「ホームラン打ちたい人!」と聞くと子どもたちから全員一斉に「はーい!」と手が挙がった。
そこで宮本さんは一人体格の大きい子を指名し、バットを押し込ませた。それを手で押さえ「このポイントが一番力が伝わる位置だよ」と体と実演で示した。


宮本さんは現役時代、通算犠打数もプロ野球歴代3位の408をマークするなど主に繋ぎ役を担った。ただ、その役割を長く務めていたからこそかねてから「子どもたちには最初からバントばかりしてほしくない」という考えを持っている。
未来の可能性を伸ばすよう、本塁打を打つポイントを説いた。それは片岡さんが女子野球部員に教えていたのと共通点があった。
「プロ野球選手のホームラン打っている写真を横から見ると、自分の手よりもバットのヘッドは絶対下がる。バットのラインと自分の肩のラインが平行になったときに一番力が伝わる。
あとは、上(半身)だけじゃなくて下でしっかり踏ん張ること。まだわからないかもしれないけれども、地面を両足でつかむ感じ。それでセンターにホームランを打つ。みんなホームラン打とうとすると引っ張るから、そうなると確率が悪くなるからね」

片岡さんも補足して説明した後、2箇所でティーバッティングを開始。一人数球と限られた数だったが、その場で見抜いた講師たちの教えに子どもたちも大きく頷いていた。