これからも「野球への恩返しをしていきたい」
約2時間の野球教室を終え、子どもたちと過ごした時間を振り返った。
「今の子どもたちは受け答えがしっかりしてると感じました。投げるボールも年代それぞれ特徴がありますが、強いボールを投げる子が多いという印象でした」
この日伝えた大きなポイントは”キャッチボールが一番重要であること”・”意識を持って取り組むこと”、そして”礼儀を重んじること”だった。時折冗談を交えながら、改めて伝えたかったについて述べた。
「僕の中で大事にしている事を伝えました。まずは考えながら投げてほしい。ただ肩を回すことだけはしないようにということ。あとは、キャッチボールの重要性を分かってくれた子もいると思いますので、これからも頭の片隅に残ってくれれば嬉しいです。
今日気づいてもらうのがベストですが、いつか『そういえば青いユニフォーム着た人が言ってたな』となればいいですね(笑)」
20年に現役を引退してから、吉見さんは積極的に野球教室へ出向いている。昨今言われている野球人口の減少についても肌で感じているという。この現状を踏まえ、最後に今後の自身の役割について語っていただいた。
「僕は名古屋ですけれども、選手が揃わずに連合チームになったりすることもあります。今年はWBCで注目されたと思うので、まずは野球を経験してもらって、”野球は楽しい”と感じてもらえることが重要だと思います。
僕もそういった発信もしていきたいですし、野球のおかげで今の自分があるので、野球への恩返しが自分の役割だと思ってこれからもやっていきたいです」
大盛況で終わった野球教室。子どもたちや保護者から「ありがとうございました」という笑顔と感謝の言葉、そしてスタッフの方々の充実感で溢れた表情が多く見られた。
これからもグラウンドで、子どもたちの成長の機会が多く提供されていくことを楽しみにしていきたい。
(おわり)