宮城野親方の勧めで現役力士と3本勝負に
稽古場へ上がるとぶつかり稽古の真っ只中。初場所4日前ということで一層緊張感も漂っていた。部屋へ上がると、東三段目六枚目・雷鵬が全身泥だらけになりながら必死に食らい付いていた。
その迫力と音に部屋中が固唾を飲んで見守る中、間垣親方も「晋太郎(雷鵬の名前)、それもったいない!もう1回!」と声をかけ続けた。
終わるといよいよ大久保さんも参加。まずは数を数えながらゆっくり四股を踏んだ。
次に力士たちと一緒にまわしを掴み、歩みを合わせて土俵を数周した。掛け声とともに力強く引っ張られ、次第に大久保さんの息が上がっていく。それでもまわしを離さず歩き切った。
そして最後は現役力士との”勝負”。大久保さんが土俵に上がった。
1人目は東序二段五枚目・大ノ蔵。お互いにまわしを掴みあった状態からスタートした。”北の横綱”こと大久保さんが顔をしかめながら全力で押すもほとんど動かない。ゆっくり寄り切られ1本目が終了。
続いて大谷が土俵に上がる。宮城野親方からも「うちの大谷です」と紹介されると186cm・180kgのスケールに大久保さんは見上げた。取り組みが始まると大久保さんはまたもや必死に押し込んだ。
しかし、宮城野親方は「力抜いたのでもう1本!」と3本目が追加されることに。相手は再び大ノ蔵。息をゼーゼー言いながらここでもリベンジしようとまわしを掴む。
宮城野親方から「腰を落として」とアドバイスが送られると、その通り体勢を低くして大ノ蔵を押し切った。3本勝負が終わると部屋中から拍手が起こった。
大久保さんはまわし姿で息を切らし、汗だくのまま外へ。間垣親方に「形がキレイでしたよ」と労われた。
あまりのハードさに「生まれ変わっても野球でいいです」と大久保さんが答えると間垣親方から笑いが飛び出した。
とにかく厳しい稽古でしばらく動けなかった大久保さん。その後はみんなでちゃんこに舌鼓を打ち、間垣親方との対談が始まった。
(つづく)
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