「親御さんも一生懸命」感じる野球への想い
ロッテでコーチを務めた11年間、プロという最高レベルの選手たちを教えてきたがこの4月からは子どもたちが対象に。教える相手が異なることについてどう感じているか。
「プロでもそうだったのですが、より一層”伝える”ということについて考えたり勉強するようになりましたね」
筆者も野球教室や、アカデミーでコーチを務めているOBに取材をしてきたが、いずれもプロでの指導経験がある方たちが多かった。その際に例外なく発言していた一番重要なポイントが、川越さんの話した「子どもたちに分かるように伝えること」だった。
川越さんもまた同じ課題を感じながら、子どもたちが野球を上達できるように日々向き合っている。新たな取り組みをする中でのやりがいは、やはり子どもたちが試合で活躍したり、技術の向上で喜ぶ姿だという。
「指導し始めて感じたのが、親御さんもすごく一生懸命なんです。何か良くなるために、きっかけが欲しいと考えて来てくださっているのでありがたいですよね。子どもたちも上手くなりたい気持ちが強いので、少しでもレベルアップできるように僕が持ってる知識は惜しみなく伝えています」