「関わった人みんなに結果を出してもらう」元ヤクルトスワローズ・副島孔太さん 指導者として挙げる”ストロングポイント”と現役選手へのアドバイス
かつてヤクルトスワローズなどで活躍し、現在は指導者としての道を歩んでいる副島孔太さん。
05年以降は社会人野球に挑戦。萩本欽一さんの元で兼任コーチとしてプレーを続け、08年には最高峰の舞台である都市対抗野球にも出場した。
12年にプレイヤーとして引退後は引き続き指導者の道を歩んでいる。最終回は副島さんの現在の活動、今後への想いについて伺った。
(表紙写真撮影:MOOSE SPORTS)
現在は小学生から社会人まで幅広い年代を指導
2010年から東京都の硬式野球クラブチーム「鉄腕硬式野球倶楽部」で3年間プレー。うち2年間は選手兼任監督を務めたのち、12年で現役生活にピリオドを打った。
その後は社会人野球クラブチーム「GXAスカイホークス(BBCスカイホークス)」の監督に就任。ヤクルト時代にチームメートだった宇佐美康広さん、同じくヤクルトOBの内藤尚行さんの3人で、高校生から社会人の選手に指導を行っている。
スカイホークスは神奈川県大和市を拠点に置き、硬式野球を続けたい選手やより上のレベルを目指したい選手がその門を叩いている。
現在も代表を務める安田厚さんは、高校を中退を余儀なくされてしまい、かつ野球を続けたい学生が多いことに危機感を感じていたという。スカイホークスをその受け皿にしたい想いから、副島さんに直々にオファーを出した。
副島さんも05年の茨城ゴールデンゴールズで選手兼任コーチとなってから、企業チームや硬式野球のクラブチームでも指導を行ってきていることから引き出しは豊富。
さらに中学野球での世界大会を制して以降、高校・大学・プロさらに社会人とほぼ全てのカテゴリーでの頂上決戦の舞台に立っており、各カテゴリーを熟知。これらの経験から指導者としてのオファーが副島さんのところに多く寄せられている。
現在はスカイホークスのほか、出身チームでもある小中学生の硬式野球チーム「大田リトル」「大田シニア」の総監督、大久保博元さん(前:巨人一軍打撃チーフコーチ)が運営する「デーブ ベースボールアカデミー」の常任コーチ、さらに自身で野球塾「「25Labo(ニコラボ)」も運営し、個人・団体問わず受け付けており、ここでもアマチュアの全てのカテゴリーを網羅している。
1日の中でも社会人から小中学生を担当したり、週末も朝からユニフォームを着てグラウンドに立っており、副島さん自身も”24時間野球漬け”の充実した生活を送っている。やりがいに満ちた表情で誇らしく語ってくれた。
「1週間や1日の中で年齢の違う対象を相手に指導している方はあまりいないのではないかと思います。それが自分の一番のストロングポイントだと思います。これだけたくさんの機会をいただいて本当にありがたい限りです」
なお、以前は高校野球も担当していた。岡山県の創志学園でコーチを務めていた際は今年中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた草加勝投手(亜大)にも指導経験がある。
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