現役選手へ「たくさん悩んで楽な道へ行かない」
7月から夫婦で新たなスタートを切った今井さん。ここも人生の大きな節目になるが、自身における最大の転機はどこだったかを訊くと、それは18歳の時だったという。
「やはりプロ野球の世界に入ったのが一番だと思います。あの経験は誰もができるわけではないですし、そこで12年もやらせてもらえた。この経験があるので今の自分があるのは絶対です」
今井さんは引退後ゼロから治療を学び、下積みを経てこの夏にリスタートを切った。今の現役選手にセカンドキャリアにおけるアドバイスがあるとすれば何かを訊ねた。
「たくさん悩んだ方がいいと思います。楽な道に行かない。簡単ではないですが、自分で決断した方が言い訳ができないですし、その方が気持ちの上で後悔なくできますから」
ついにオープンしたカトレ奥沢。地域の憩いの場として記念すべき最初の1ページが刻まれた。今井さんも想いを込めてこう語った。
「居心地のいい空間にしていきたいというのを2人で決めました。体でも心でも悩んでいたらここで体を動かして治療していただくことで、『ここに来て気持ちが明るくなった』と思えるようにしていきたいです。
サイトの見出しも”未来へのお手伝い”というフレーズを入れました。未来が良くなるために、うちに来ていただきたいという意味があります」
そして、今井さんの今後の目標。力強く語っていただいた。
「この店をずっと続けることで、奥沢の方たちに”あのお店ね！”と思っていただける場所になれるように広めていきたいです」
奥沢そして世田谷区に憩いの場がつくられ、今井さんは新たな”開幕”のマウンドに立ちその腕を振っている。
（おわり）
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