【インタビュー】第3回 元横浜ベイスターズ・内藤雄太さん②

「来年春のキャンプは一軍に呼ぶからと言われた45分後に…」元横浜ベイスターズ・内藤雄太さん 翌年への期待から落ちたどん底、そして第二のステージへ

現在玩具メーカーの「カシマヤ製作所」に勤める内藤雄太さん。

かつて横浜ベイスターズで8年間プレーし、11年の開幕戦ではこの年MVPに輝いた浅尾拓也投手からサヨナラ安打を放つなど、ファンの記憶に刻む活躍を見せた。

内藤さんのこれまでにフォーカスする企画2回目は、13年に受けた戦力外通告でのやりとり、そして引退後野球界から離れた新たなステージについて取り上げる。

第1回目はこちら

(取材 / 文:白石怜平)

翌年一軍キャンプの予定から45分後に鳴った1本の電話

11年、自己最多の99試合に出場し戦力外の危機から這い上がった内藤さん。チームはオフにDeNAが親会社となり、「横浜DeNAベイスターズ」として再スタート。新たに中畑清監督が就任した。

監督も変わり再び0からのアピールとなったが、この試合は怪我もあり8試合出場にとどまった。翌13年は一度も一軍に昇格することなくシーズンを終え、ここで当時物議を醸した出来事が起こる。

「中畑監督からは、『来年春のキャンプは一軍に呼ぶから、秋のキャンプと自主トレもそのつもりでいてくれよ』と言われ、『わかりました。ありがとうございます!』と話をしました。それで球場から自宅に帰る途中で電話が鳴って『明日球団事務所に来てくれ』と…」

その時”これはおそらく”と思ったという内藤さん、翌日球団から戦力外通告を言い渡された。指揮官からの言葉の後、45分後の電話だった。

「最高に上がってすぐどん底に落ちた。その日はもう…」

中畑監督もこの知らせを聞き、撤回するように球団に駆け寄った。しかし、この判断が覆ることはなかった。

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