【インタビュー】第3回 元横浜ベイスターズ・内藤雄太さん③

「挨拶をしっかりする」人との繋がりへの第一歩

今、球界とは違う世界で活躍している内藤さん。これまでの人生を振り返り、転機となったことは何かを訊ねた。

「野球を小さい頃からやってきて、指導者に恵まれたのが一番です。人に恵まれたからこそ今があると自分でも思っています。今の社長もそうですし、スポーツオーソリティに入社できたのも人との繋がりがあったからこそです」

内藤さんが恵まれたという人の繋がり。これは自ら日々の行動から手繰り寄せた結果でもある。今の現役選手に向けて、引退後のセカンドキャリアにおいて必要なことを答えてくれた。

「厳しい意見かもしれないですが、聞いた話だと挨拶をしっかりできない人が増えているそうです。目上の方がいて自分たちがいることをもう一度理解してもらい、まず相手をリスペクトしてほしいと思っています。適当に会話をしたりろくに挨拶をしなかったら気にも留めてくれないですから」

内藤さんは挨拶や礼儀が人とのつながりの第一歩だと説いた。ここで、一つエピソードを紹介してくれた。

「嬉しかったのが、NPBに仕事で行き名刺交換すると、『もしかしてベイスターズにいた内藤くん?』と聞かれて。はい、8年間いましたと言うと、『覚えてるよ!君は打席もそうだし球場で会うといつも挨拶してくれたよね』って言ってくださって。それで仕事がやりやすくなりました。なので自分に返ってくるんですよ」

そしてインタビューの最後、内藤さんの今後の夢、目標について答えていただいた。

「今の会社で恩返しをしたいです。選手へのサポートもそうですし、野球人口を増やすにおいても野球教室など、あと親御さんの負担が軽減されるような野球界になるよう微力ながら貢献できたらと思っています」

内藤さんはこれからも、選手そして野球界のために知恵を絞り共に汗を流していく。

(おわり)

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