12月上旬、都内で開催されたトークイベント「プロ野球温故知新」に“熱男”としてもおなじみで、侍ジャパンの野手総合コーチを務める松田宣浩さんが登場。2026年WBCの注目ポイントや現役時代のエピソードを熱く楽しく語った。
【イベント主催:「株式会社シャイニング」、トークショーMC/文 中嶋絵美(フリーアナウンサー/フリーライター)】
“熱男”になったきっかけは? WBCでも選手に“熱男パワー”を注入!?
“熱男”の由来からトークはスタート。2015年シーズンからホークスの監督に就任した工藤公康氏がチームのスローガンを“熱男”に決定。
当時選手会長だった松田さんはこのスローガンを広めようとホームランを打った際に“熱男”パフォーマンスを披露し始めたという。

元々は「ムードメーカータイプではなかった」という松田さんだが、「2011年オフにチームのムードメーカーだった川﨑宗則さんがメジャーリーグへ移籍することになって『マッチ、頼むぞ』と声を掛けられまして。それから声を出して頑張ろうと思うようになりました」
松田さんは2025年3月、侍ジャパントップチームの野手総合コーチに就任。
コーチの依頼については、亜細亜大学の先輩であり、侍ジャパン監督の井端弘和氏から「直接連絡があり『選手として侍ジャパンで経験したこともあると思うから手伝ってほしい』と言われました。断る理由がないので『よろしくお願いします !!』と即答しました !」とコーチ打診の裏側を明かした。
現役引退後、初めてのコーチ業が日本代表チームとなる松田さん。コーチ業はどんなところを参考にしているのかを問うと、
「12球団のコーチだったら技術面の指導もあると思うんですが、侍ジャパンって少し特殊で、日本の優れた選手が集まっているので、打ち方などの細かい技術指導よりも、“迷いなく自信を持って打席に立たせてくれるコーチ”が求められていると思うんです。
自分が選手として日本代表を経験した時にもそういうコーチの存在が有り難かったので、そこを理想としています」と目指すコーチ像を明かした。
2026年3月のWBC開催に向けて、大会の見どころについて伺うと「大谷翔平選手が出場を表明したことで他のメジャーリーガーの動向にも注目ですし、他国が、前回優勝している日本に対して“打倒ジャパン”で来ると思うので、とても盛り上がる大会になると思います。
そして、松田野手総合コーチが、ネクストの3m後ろから選手に“熱男パワー”を注入するところにも注目してください!めっちゃ頑張ります!」と熱い意気込みを語った。
恩返しのサヨナラ優勝打-どのホームランよりも嬉しかった1本のヒット
話題は松田さんの現役時代の話へ。「プロ初打席を覚えていますか?」と問うと、「めっちゃレアですよ !わかる方います?」と客席へ問いかけ。女性客の1人が「バント」と答えると
「正解!!送りバントだったんですよ。ドラフト1位で入団して、開幕戦7番サードスタメンですよ。ノーアウト1塁の場面で、王監督、普通にバントのサインを出されました…(笑)サインを見た時は『げっ…』と思いましたね」
そんな王監督との思い出については「ドラフトの翌日、亜細亜大学のグラウンドまで来て一緒に写真を撮ってくださいましたし、キャンプでもルーキーながら毎日僕の後ろでバッティングを見てくださいました。緊張しましたね(笑)。
プロ初ホームランまで少し時間がかかってしまったんですけど、その時はめちゃくちゃ喜んでくださいました」とエピソードを披露した。

プロの世界での活躍の裏には、入団当時二軍監督を務めていた秋山幸二氏の存在があったという。
「小学生の頃からずっとバットは立たせていたんですが、プロ1年目で二軍にいったときに、秋山さんから『それだとなかなか確率が上がらないから』言われ、アドバイスを受けて寝かせるようにしました。それがすごくハマりましたね」
リーグ優勝6回、日本一は7回経験している松田さんに、一番心の残っている優勝を聞くと「2014年10月2日に3年ぶりのリーグ優勝を決めた瞬間」を挙げた。
「秋山(一軍)監督がその年限りで退任することが決まっていて。僕が左中間にヒットを打ってサヨナラで優勝を決めました。プロ野球生活で1832安打放ちましたが、どのホームランよりもあのヒットが一番うれしかったです」と、恩返しの一打について語った。
40歳までプレーした原動力は-「息の長い選手になれ」恩師からのメッセージ
17年プレーしたホークスを離れ、2023年にジャイアンツへ移籍。その決断については「若
い時、たくさんノックを打ってくださった森脇(浩司)コーチが『息の長い選手になりなさい。松田は40歳まで!』とよく仰っていて、それで40歳までプレーしたかったんですよ。
でもホークスからは39歳の年限りで構想外ということで。ジャイアンツの原辰徳監督(当時)から『マッチ、一緒に野球しよう』と電話をいただきまして。『はい、よろしくお願いします !』と即答でした!」と明かした。

松田さんと同級生の昭和58年世代では、2025年12月現在もライオンズの中村剛也選手、栗山巧選手、バファローズの平野佳寿投手が現役でプレーしている。
「僕は40歳まででおなかいっぱいだったので、純粋にすごいと思います。栗山選手は2026年シーズンでの引退を表明していますが、一体だれが最後まで、何歳までやるのかも楽しみですね!」と同級生プレーヤーへの想いを語った。
最後に松田さんの今後について「12球団どこかのチームのユニフォームを着て指導者をしたいか?」を問うと「こればっかりはやりたい!と言ってできるものではない。
ただ、コーチや監督になることがあれば…絶対にチームを盛り上げます!!勝っても負けてもファンのみなさんが満足度の高い球団にしたいと思いますし、そこは自信あります!!」と、最後まで熱男らしいエネルギー溢れるコメントで集まったファンを盛り上げ、トークイベントを終えた。
その後は2ショット写真撮影&サイン会が進行。
“熱男ポーズ”を披露しての写真撮影タイムも設けられ、多くのファンが何度もシャッターを切った。
(おわり)













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