【インタビュー】第4回 元ヤクルトスワローズ・宇佐美康広さん②

約1年間”充電”し、不動産の営業職へ

退職後約1年ほど宇佐美さんは”充電期間”を設けた。この間はバーでアルバイトなどをしながら他業種の人脈をつくり、今後につながる出会いがあった。

「この1年の間で知り合った方がたくさんいて、今後について建築会社の社長に相談したら、『もし興味があるならウチで働きなよ』と言っていただいて、お世話になることにしました」

次に宇佐美さんが立ったフィールドは不動産の営業。飛び込み営業やテレアポなどをしながら地主さんのところを回った。

プロ野球、広告代理店に続きゼロからの挑戦となった。そこに対して抵抗や不安はなかったか。

「何事も楽をして上手くいくことはないと思うんですよね。電話営業や飛び込み営業も、野球で言うと素振りのようなものと考えていました。素振りもしない人がホームランやヒットは打てないですよね?

営業をやるには避けては通れないと思っていました。そこから逃げたら絶対ダメ。嫌な時もあったけど、頑張りましたよ」

次に飛び込んだのは不動産の営業で、14年間勤めた。

入社後は売り上げを右肩上がりに伸ばし、その活躍が評価されて3年目には課長へと昇進していた。最初は上司だった方を追い越し、自らの部下になっていた。

セールスやトークにおいて、宇佐美さんの強力なアドバンテージになるとも一見捉えられる”元プロ野球選手”の看板。これをあえて掲げることはしなかった。

「初めて言ったのはある時に商談をして契約いただいた時。『宇佐美さん何か昔やってたりしたんですか?』って聞かれたときに、言ったくらいです。

その方が、『プロ野球も経験して、今は営業でもしっかりやっているんだ』と逆に信頼してくれる。なのであえてこちらからは言わなかったです」

営業職は14年間続け、後述する現在の仕事にもつながる貴重な経験になった。

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