現役選手たちへのアドバイス「今からセカンドキャリアの準備を」
引退後のいわゆる”セカンドキャリア”で成功を収めている宇佐美さん。今ユニフォームを着てプレーしている現役選手に伝えたいことは何か。プロの先輩として訊いた。
「もし今自分がプロ野球選手でプレーしていたとしたら、もう今からセカンドキャリアを意識して動いていると思います。引退が決まってから探すのではなくて、現役時代から”引退後何をやろうかな”とビジョンを考えます。
例えば指導者を目指すのか、僕みたいに全く違う道へ行くのか。それによってやる事は変わってくると思います。飲食店をやりたいのであればそこにつながる知り合いをたくさん作っておくとか。
あと知識を入れることもしておいたほうがいいです。今はいくらでも情報はありますから。そこのビジョンをしっかり固めていた方が野球も一生懸命やれると思うんです」
宇佐美さんは自身の引退時に一度野球界から離れたのは、「世の中にどんな仕事があるのかを知りたい」という思いからであった。そういった考え、ビジョンがあったからこそ異業種の世界に飛び込むことができた。
「何もなかったら路頭に迷うだけになってしまう。例えば選手会がケアをするようにして、セカンドキャリアのカウンセラーなどを紹介して対応の場をつくるなど、何か考えるきっかけを設けたほうがいいです。成績が出なかったらクビです。後は自分でどうぞだと選手たちがかわいそうですから」