【インタビュー】第5回 元横浜ベイスターズ・森大輔さん③

現職に入社し、地元石川に出店

現役生活に別れを告げた森さんは、今も勤める白寿生科学研究所に入社した。ミリオンスターズの端保聡社長からの紹介だった。

「僕もこれから何がしたいというのがなかったので。スーツを着て履歴書を持って東京に行きました。そこでは『お願いします』の一言だけ伝えようと思っていましたので、本当気持ちだけで入社しました」

この時は野球への未練は断ち切り、全く違うことをしようと決めていた。ただ、三菱ふそう川崎時代に社会人としての経験があるので、「すんなり入れました」と語った。

入社後は、電位治療器という医療機器の販売・営業を担当した森さんは半年間東京で研修を行った後に販売店の店長として島根県へと赴任した。

「山陰地方、特に島根県に店長がいないから、島根はどうかと打診がありました。地元石川県にお店を出す考えもあったのですが、自分磨きのために行ってみようかなと考えすぐに答えを出しました」

森さんはここですぐに結果を出し、入社2年目で全国トップセールスへと登った。「この仕事をやっていける」という自信を掴み、約3年半は島根県で仕事をした。

そして、その後はかねてから考えていた地元での展開のため石川県へと帰ってきた。店舗を構えて約8年。森さんは今も結果を出し続け、この仕事に誇りを持って取り組んでいる。

「この仕事って特殊で、最初はこの商品を求めてくるのではなくて、『この店って何だろう』から入ることが多いんです。よく周りからは年配の方を騙して売るような会社じゃないかと言われるのですが、全くそうではないです。

無料体験から始まるので、そう思われるかもしれないですが、購入された後もアフターフォローもしっかりやっている企業です。なので地元でも8年間やっていますし、僕もお店・会社の看板を背負ってやっています」

現在は白寿生科学研究所に勤め、地元にお店を構えている

長年野球をやり続け、引退後に違うフィールドで挑戦を始めた森さん。野球選手であることで活かせた点は何かを問うと、一つの共通点を挙げた。

「この仕事は人を助ける仕事なのですが、お客さまがお店に来てご自身の体が良くなる実感が出るんですよ。するとお客様にはすごく喜んでいただける。一方、野球選手はファンに喜んでもらえることがやりがいの一つだと思います。

お客さまに喜んでいただくというのが共通してるんですよね。ここにつながっているからこそ、今自分もこの仕事ができているなと感じています」

今は営業そして販売として日々奔走しているが、森さんにとって野球は人生に欠かせない重要なピースだった。

(つづく)

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