【インタビュー】第7回 元横浜DeNAベイスターズ・黒羽根利規さん②

馬場コーチから教わった打率急上昇のヒント

大怪我から復帰し、夏場以降は前年と逆で髙城と入れ替わるように戦列へと戻った黒羽根さん。ここでも鶴岡と併用ながらスタメンの座を再び奪い返した。

30試合に出場ながら、打率は1割近く上昇させ.267をマークし打撃成績が向上した。その要因についてはこう語った。

「当時ベイスターズでコーチだった馬場敏史さん(現:阪神内野守備走塁コーチ)から『思い切って足上げてみたらどうか』とアドバイスを受けたんです。今まですり足で回っていたんですけども、僕は右肩が出てきてしまっていました。

横に流れるのであれば上に使おうということで、ヒッチ(スイングの過程で、バットを上下に動かして打つ動き)させるようにしたら体の前で力を集約できるイメージで打てたんです。ファームでも率が残ってきて、一軍でも同様だったので”こういうことか”と気づけましたね」

足を上げたことがきっかけで打撃が大きく向上した(撮影:moose sports)

14年、リーグトップの盗塁阻止率など正捕手として飛躍

14年、前年終盤の評価とさらなる飛躍を期待され背番号「9」へと変更し臨んだシーズン。その期待に応える活躍を見せキャリアハイとなる年となった。

この2年、正捕手として100試合以上出場していた鶴岡さんが阪神へ移籍し空位となったポジションを勝ち取り、開幕からスタメンマスクを被り続ける。

途中死球による骨折で一時戦列を離れるも、復帰後もレギュラーの座を守り自己最多の104試合に出場。打率.264そして盗塁阻止率はリーグトップの.395をマークし正捕手としての活躍を見せた。

前年からの状態を継続し、年間通じて結果を残したことで自信になったのか。これを問うと、返ってきたのはまだまだ上手くなるための反省だった。

「欲を言えば本当は盗塁阻止率4割は超えたかったです。交流戦前までで8回全部刺していたのですが、西武戦で成功されてからズルズル行ってしまったんです。

規定打席にもあと70打席ほど足りなかった。そこで体のメンテナンスであったり、意識の持ち方をもっと学べていれば好不調の波を抑えられていたとも思っています」

14年、ついに正捕手として結果を残した(筆者撮影)
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