【インタビュー】第3回 元横浜ベイスターズ・内藤雄太さん①

少年時代から続く2人の”V戦士”の縁

上述の通り、少年時代からベイスターズファンだった内藤さん。当時から応援していた選手がチームメイトそしてコーチとして一緒に野球をするという夢を叶えている。

ここで、98年優勝メンバー2人とのエピソードを語ってくれた。

「確か小学校3年生ごろだったと思うのですが、声をかけたら佐伯(貴弘)さんに『佐伯、きょう打って!』言ったら『佐伯”さん”やろ、あと打って”ください”やろ』ってこっちに来て話してくれて(笑)。

『出たら打つから見ておけよ』と言ってくれたんですが、その日代打で出てきてレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打を打ってくれたんです。直接話してくれたというのがすごく大きくて、応援していましたね」

入団時にも直接その話をしたという内藤さん。実はプロ初安打(06年6月9日のオリックス戦)は佐伯さんのバットから放たれたものだった。

佐伯さんがベイスターズに在籍していた2010年まで、行動を共にすることが多くあったという。特に最後の年は両者ともファーム暮らしが長く、佐伯さんの姿勢を間近で見て刺激を受けていた。

「元々練習をすごくされる方で、ファームでも朝誰よりも早く球場に来て練習していました。野球にはとても厳しい方でしたが、グラウンドの外では優しい先輩でした」

佐伯さん・駒田さんとの思い出を語った

そしてもう一人が駒田徳広さん(現:巨人三軍監督)。内藤さんとは09年の一年間、選手とコーチの間柄だった。09年、内藤さんは3年ぶりの一軍出場含め69試合に出場し5本塁打を放つなど頭角を表したシーズン。そこには駒田さんの指導による影響が大きかった。

「駒田さんに、『このままだと終わるぞ』ってはっきり言われました。そしたらもう一度、バッティングで勝負をかけようと自分の中で覚悟を決めました。駒田さんは引き出しがたくさんありますし、つきっきりで教えていただきました。継続して振れるようになって結果が出た。初ホームランも出た年でしたから」

内藤さんの現役時代の応援歌はかつて駒田さんが打席に立った時に奏でられていたものだった。グラウンドそしてスタンドからもその師弟関係が築かれていた。

佐伯さんとのお話のように、駒田さんとの思い出はあるか訊ねた。少年時代に練習拠点の長浦で見ていたことを実際に伝えたという。

「駒田さんも小さい頃から見ていて、車から出てきた姿がすごく大きかったのを覚えています。その話を駒田さんにしたら、『お前長浦来てたのか!』って(笑)。実家から近所なのでよく観に行っていましたよと当時の思い出を話しましたね」

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