【インタビュー】第6回 元広島東洋カープ・今井啓介さん①

鉄球トレーニングをきっかけにイップスを克服

イップスになり、マウンドに上がるどころかキャッチボールをすることすらも恐怖感を覚えてしまっていた。

「距離が10mないところから始めたのですが、リリースポイントが分からなくて手からボールが離れないんです。あの時は野球することが苦しかったです」

1年目からほとんど試合では投げられずに2年目の07年を終えた。しかし、そのオフに転機が訪れた。共通の知り合いから投球フォームやトレーニングに精通しているコーディネーターを紹介してもらった。

同じ新潟県出身ということもあり意気投合し、自身も縋りたいほど悩んでいたためすぐに足を運んだ。

「高橋尚成さんや内海哲也さん(ともに当時巨人)が鉄球トレーニングを取り入れていて、僕もそれをやり始めたら指先の感覚が養われてきました。

並行してフォームも修正して行くと徐々にイップスがおさまってきて、試合で投げれるレベルにまでなってきました」

2年目のオフにイップス克服の転機があった

鉄球トレーニングとは、重さ約1kgキロの鉄球を地面に叩きつける練習。手首や指先の筋力を上げることで両投手は球速を上げ、パフォーマンス向上へと繋げたとして当時話題になっていた。

試合で投げられるようになり、心境の面でも変化が起きた。

「とにかく投げられるだけで嬉しかったです。余計な不安を取り除けたので、純粋に野球が楽しくなってきました。それが3年目の08年からでした」

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