「自分がどんな立ち位置ならチームにプラスか」黒羽根利規さん ファイターズ移籍後に開いた新たな境地と若手から受けた刺激

20年、オープン戦での試合が引退の引き金に

18年・19年とファイターズでプレーを続けたが、その間にかつての正捕手・鶴岡慎也の復帰や巨人から宇佐見真吾(現中日)が移籍するなど競争が激化するなどでファーム暮らしが続いた。

そして現役最終年の20年、引退のトリガーになった試合について明かしてくれた。

「オープン戦で一軍に帯同していたのですが、開幕に残れる可能性があって大阪でのオリックス戦でスタメンで出させてもらいました。

その時に5回盗塁を企画されて4回決められてしまったんです。試合後に『ファームに行って若い投手たちを見てあげてほしい』ということで、そこがきっかけにはなりましたね…」

この年は一軍出場がなく、オフに戦力外通告を受けファイターズを退することになった。しかし、その約1週間後にある方から黒羽根さんの元に1本の電話が入った。

「栃木ゴールデンブレーブスでコーチをやっている飯原(誉士)さんからで、元々面識があったのですが『ウチでコーチをやってくれないか』ということでした。でもトライアウトを受けるので待っていただいたんです」

飯原も「全然いい。むしろ選手を続けられるならその方が絶対にいいから、トライアウトでベストを尽くすんだよ」とエールをもらった。

そして、合同トライアウトを受験することになった。

つづく

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